【NHKニュース「着床前診断」対象拡大へ】放送内容まとめ・感想

こんにちは!大阪で顕微授精にチャレンジしている あや子です。

2019年4月4日に、NHKで着床前診断の適応拡大について放送されました!

見逃した方のために、放送内容をまとめています。

正直私も着床前診断について理解が不十分だったので、この放送をきっかけに色々調べて見ることにしました。

 

Twitterで放送告知を発見

あや子
先日、Twitterでこんな放送告知を発見しました!


不妊治療関連の番組を見たいのは山々なのですが、普段から見逃しがすごく多いです。

今回ばかりは絶対見る!と意気込み、
早速録画しました。

あや子
誰かTwitterで不妊治療関連の放送予定、まとめて配信して…。
というか、みなさんどうやって番組の情報収集してますか…。

放送された内容はコチラ

放送予定の2019年4月4日。

いよいよ、NHKのnews7(19:00〜19:30)放送が始まりました!

あや子
着床前診断の適応拡大について、取り上げられていました!

前フリはこんな感じ↓

 

 

「続いては、
子供が生まれる前に病気を調べる医療行為に、変化が起きています。」

「それが、この、【着床前診断】です。」

「この着床前診断を受けられる対象が広がる、と言うニュースなんです。」

「そもそもこの着床前診断とは何なのか、
こちらで説明します。(お姉さんフリップを出す)」

「まず、不妊治療で体外受精をすると、多くの場合、複数の受精卵ができます。

あや子
(不妊様あや子心の声)
できねーわ!
それができねーから困ってるんだわ。
むしろこの前移植できるの1個も採れなかったわ!

女性アナウンサーの説明は続きます。

「この遺伝子を詳しく調べることで、
その中に異常のないものを見分けることができるんです。」

「この異常のないもの、
つまり特定の病気のリスクが少ないものを選んで、母体に戻すと。」

「こうすることで、重い病気の子供が生まれるのを防ぐという医療行為が着床前診断なんです。」

「日本産科婦人科学会が、この対象を広げることを決めました。
どの病気を対象にするかは、個別に判断するということです。」

あや子
あ、もしかして、不妊治療の着床前診断の話じゃないんすね…。まぁいいか…。

そこで男性アナウンサーが1声。

「命の選別につながると言うことで、倫理上の問題も気になりますよね。(キリッ)」

あや子
…..。

女性アナウンサーも続きます。

「そうなんです、やはりそういった声も根強くあります。」

「これまでは、対象が、命に危険が及ぶ遺伝性の病気の場合などに、限られてきたんです。」

「ではなぜ今回、対象の拡大に舵を切ったんでしょうか。」

 

 

…とまぁ、
こんな導入の後、下のVTRに入りました。


 

VTRの後、男性アナウンサーの決め台詞、

「広がる着床前診断。子供を産み育てる社会がどうあるべきか問われています。」

があり、特集が終了しました。

世間の番組の感想

あや子
番組を見た方の感想は、大体こんな感じでした。

 

不妊治療寄りの感想

あや子
一方、こんな意見もありました。

 

あや子
あれ、なんかお互いの論点が違う…?

ということで、私は、

・世間一般の人が考える着床前診断
・不妊治療患者(or関係者)が考える着床前診断

この2は、大きく違うということを知りました。

今から詳しく解説していきます。

着床前診断には3種類ある

あや子
着床前診断には、大きく3種類あります。
まず知って頂きたいのは、
【着床前診断には、大きく3種類ある】という事です。

 

このうち、今回NHKで対象が拡大されたと報じられたのは、真ん中の「PGT-M」です。

あや子
世間一般で「着床前診断」と言えば、
真ん中の「PGTーM」だけをイメージされる方が多いと思います。

しかしこの3つは、ぜ〜んぜん違うんです!

3つの違いを詳しく解説

PGTーAとは

PGTーA(昔でいうPGS)とは、着床前染色体異数性検査のことを指し、
「着床前スクリーニング」とも言われています。

PGTーAってこんな技術

  1. 胚の染色体の「数」に異常がないかを調べる(卵子の老化などが原因
  2. 流産を防ぐことが目的

こちらのPGTーAという技術は、臨床研究の段階であり、日本産科婦人科学会は許可していません。

あや子
2017年、神戸の大谷レディースクリニックの院長が検査を実施したとして、日本産科婦人科学会から除名処分を受けています。
参考 日産婦 神戸の医師を会員資格停止 着床前検査違反でデジタル毎日

大谷院長は、

「妊娠しやすくて流産しにくい治療を受けることは患者様の基本的人権です。

学会の処分とは関係なく、治療を続けます」

とのコメントを発表しています。

 

女性の加齢に伴い、流産の原因となる受精卵の染色体数の異常は増加します。

いわゆる「卵子の老化」です。

あや子
上記の対策となるPGT-Aは、特に高齢女性の不妊治療にとって希望の星であり、多くの患者が全面解禁を心待ちにしています。

 

PGTーMとは

PGTーMとは、着床前単一遺伝子欠損検査のことを指します。
昔は、PGT-SRとまとめて、PGDと呼ばれていました。

PGTーMってこんな技術

  1. 重篤な遺伝性の病気(筋ジストロフィーなど)を防ぐことが目的
  2. 2019年に対象疾患を拡大することが決定

このPGTーMについて、日本産科婦人科学会は条件付きで許可しています。

あや子
日本産科婦人科学会は、2019年、「重篤な遺伝性の病気」の定義を

「命に危険が及ぶもの」のみから、

「生活に著しい影響が出る遺伝性の病気」にまで拡大しました。

どのケースを認めるかは個別に判断されるそうです。

今回、NHKで特集されたのは、上記の適応拡大についてです!

 

 

PGTーSRとは

PGTーSRとは、着床前染色体構造異常検査のことを指します。
昔は、PGT-Mとまとめて、PGDと呼ばれていました。

PGTーSRってこんな技術

  1. 胚の染色体の「構造」に異常がないかを調べる(夫婦の隠れた染色体構造異常などが原因)
  2. 流産を防ぐことが目的

このPGTーSRについて、日本産科婦人科学会は条件付きで許可しています。

 

まとめ

あや子
今回、着床前診断について、少し勉強することができました。

最後に、大事な事をまとめておきます!

💛着床前診断についてまとめ💛
  1. 胎児の「出生前診断」とは全くの別物
  2. 海外では体外受精とセットで行われている技術
  3. PGTーAPGTーMPGTーSRがある
  4. 日本では、卵子の老化による染色体異常が原因の流産を防ぐ技術(PGTーA)が、許可されていない。
  5. 勝手にPGTーAを行うと、日本産科婦人科学会から医師が処罰を受けることも
あや子
顕微授精をしている私ですら知らなかったことも多く、まだまだ社会には浸透していません。

 

最後に個人的な意見

あや子
着床前診断については、

神戸の大谷レディースクリニックの院長が言った、

「妊娠しやすくて流産しにくい治療を受けることは患者様の基本的人権です。」

というお言葉が、全てだと思います。

私も一度流産したことがありますが、
流産って、1周期が失敗に終わるだけじゃないんです。

その後もお休み周期を設けることがあったり、

赤ちゃんが上手く出てこれず手術をすることがあったり、

あや子
女性の時間と心身が、本当に削られてしまいます。(あとお金も…。)

PGT-MPGT-SRだけでなく、
卵子の老化による染色体数の異常を見分けるPGT-Aも、早く日本産科婦人科学会に許可して欲しいです。

海外では、既に体外受精とセットで行われている技術ですし、

そうすれば、流産することが分かっている胚を戻さなくて済みます。

あや子
妊娠しやすくて流産しにくい治療を受けることは、女性の基本的人権です。